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2020年繁忙期の振り返りと今行うべき空室対策

 新型コロナウィルスの影響が直撃した2020年の繁忙期ですが、気になる世の中の動きがどうだったかを振り返りたいと思います。


▼法人需要の減少

 昨年、一昨年と話題になったのが繁忙期の引越し難民です。

 物流量の増加と人手不足により、引越し業者が対応できるキャパシティが上がらず、住居が決まっても引越しできない事態が起こりました。

 その経験から、今年は企業が異動時期をずらす動きが出ていました。

 また、人員確保の観点から、転勤を抑制し退職者を抑えようとする取り組みや、テレワークを推奨するなど、転勤を伴う異動を減らす動きも見られました。

 そのため、この時期に多かった企業の転勤に伴う家探しが例年よりも少なかったと思います。

 そのような最中新型コロナウィルスが追い打ちを掛けました。企業活動の自粛を余儀なくされ、転勤を予定していた人達の足が止まり、引越しが白紙や延期になるケースが出ています。

 さらに、住居に空きがでないことから、住替えを検討する社会人やファミリー層が引越しを諦めるケースも確認されています。


▼繁忙期の時期の変動

 新型コロナウィルスの影響で3月、4月の引越し需要が大きく減少したことは否めません。しかし、引越しを必要とする人(転勤の着任時期の延期、結婚や子どもの成長に伴う住替え等)は一定数います。その人達は、動けるタイミングを待ちつつ、日々物件情報の収集に努めています。

 従って、繁忙期が中断されたと考えることもできます。


▼これからの空室対策

 新居探しが、例年にも増してweb閲覧に偏るなか、ただ待っているだけでは、コロナ後の需要期に入居者を確保することはできません。

 Web閲覧が盛んなこの時期に手を打っておく必要があります。具体的には次の観点で対策が必要です。


▼外観

Webサイトでの閲覧においては、まず最初に目に入る写真は外観です。そこが雨だれ跡や汚れ、サビが見えるようでは、評価を下げ、室内を見ようとする意欲をそいでしいます。

必要な修繕を行い、美観を伴う写真を掲載するようにしましょう。


▼内装・設備

 内装、設備は本来内見時に詳細を見られるものですが、Webで分かりやすく見せる工夫が必要

です。

 例えば、水回り(シンク、浴槽、水栓、洗面台)やエアコン、TVモニター付きインターホン、温水洗浄機能付き便座などは、清潔感の感じられる状態にし、拡大写真やPOPでアピールすることが有効です。


▼初期費用

 給与や所得減少が危惧される中、賃料や初期費用は意思決定の大きなポイントになります。特に

初期費用は重要です。 フリーレントやカギ交換無料などの特典を増やし、早期契約を促すことも有効な施策です。

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