退去が多い繁忙期、室内中心にリフォームをしてきたと思いますが、入居率アップのために共用部の不満を出さないことも重要な対策の一つです。今回は「共用部のプチリノベーション」をご紹介します。部屋の印象はもちろんですが、物件全体の印象や設備の充実度は、入居者の興味を引くポイントです。時間をかけずに対応できるものもありますので、ぜひ参考にしてください。
▼共用部は清潔感が求められる
アパート・マンションのような集合住宅の場合、エントランスや階段、エレベーター、などの共用部は、生活する入居者はもちろん、宅配業者など不特定多数の人も利用するため、定期的に清掃管理などを行わないと、汚れが目立ちます。また、入居者のみが利用するゴミ置き場や駐輪、駐車場などは、ゴミが散乱したり乱雑になっていると、物件全体に悪い印象を与えてしまい ます。
共用部は、所有者側の日ごろの管理状態として判断される部分ですので、清潔感を与える状態にすることが大切です。
▼共用部のプチリノベショーン事例
どのような対策を行うことで入居率アップや満足につながるのか、具体的な共用部分のプチリノベーション例をご紹介しましょう。
▽エントランス
物件を印象付ける大きなポイントとなるのがエントランスです。不特定多数の人が利用するため汚れやすい場所ともいえます。安易に物を置かず、広々と整頓されたエントランスを保つのが良いでしょう。メンテナンスしやすい床材への交換や防犯カメラの設置でセキュリティ設備の対応をアピールすることもおすすめです。
▽ゴミ置き場
入居者個人の管理だけでは、清潔感を保つのが難しい場所です。カラスなどがゴミを荒らすことができないように、ゴミストッカーの設置がおすすめです。24時間利用できるゴミ置き場を作ることで、曜日や時間以外のゴミ出しトラブルを防ぐことも可能です。
▽駐輪場
駐輪場はルールを決めても雑然としてしまう場所です。白線を引くことや一台ずつの自転車スタンドを設置するなど、整理しやすい環境にするのが良いでしょう。最近電動自転車や高額な自転車を所有している人も増えてきており、屋根付きの駐輪場も検討しましょう。
▽階段部
階段部は清掃することはもちろんですが、手すりなどの劣化がある場合には、再塗装をしましょう。サビが気になる場合はサビ防止の耐久性のある塗料が長持ちしておすすめです。共用部がリニューアルすることで、物件全体の印象も変わります。
共用部の清潔感を保つことは、物件管理に対する安心感を与えてくれます。繁忙期あとに検討してみてはいかがでしょうか。
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