top of page

グリーン住宅ポイント~賃貸住宅編

 グリーン住宅ポイントとは、一定の性能要件を満たす住宅の購入や新築、リフォーム工事を行った者に「グリーンポイント」を付与する取り組みです。

 これから賃貸物件を新築する場合や、所有物件のリフォーム工事をする場合に、対象要件をチェックしてポイントを取得しましょう。


▼賃貸住宅の新築の要件

①共同住宅の新築で、すべての住戸が賃貸用であること

②すべての住戸の床面積(※1)が40㎡以上あること

③建築物省エネ法に基づく「住宅トップランナー制度」(※2)の賃貸住宅に係る基準に適合すること


【対象にならないもの】

 店舗併用住宅の新築、戸建て住宅の新築、分譲住宅の購入、オーナーの居宅が含まれている住宅 等

【発行ポイント数】 10万ポイント/戸


(※1)床面積は、壁等の中心線で囲まれた部分の水平投影面積で判定します。吹き抜け、バルコニー、メーターボックスの部分を除く)

(※2)住宅の省エネ性能向上を促すための制度です。


▼リフォーム工事の要件

①次のA~Cのいずれかのリフォーム工事であること

   Aエコ住宅設備の設置

   B開口部の断熱改修

   C外壁、屋根・天井または床の断熱改修

②A~Cと併せて行われる、バリアフリー改修、耐震改修、リフォーム瑕疵保険等への加入も対象

③5万ポイント以上の工事であること


【発行ポイント数】工事ごとに異なる

(例:節水型トイレの設置(①)…1万6千ポイント×台数)


▼グリーン住宅ポイントの使い道

 グリーンポイントの使い道は次の2つです。

①住宅に対する追加工事

「新たな日常」及び「防災」に対応した追加工事を対象とします。

 具体的には、ワークスペースの設置、音環境向上工事、空気環境向上工事、菌・ウイルス拡散防止工事、家事負担軽減に資する工事、停電・断水対策、水害・台風対策、地震対策(躯体への耐震対策を除く)のための工事が対象になります。


②対象商品との交換

 交換対象商品は家電やパソコン、タブレット端末、インテリア、防災用品など多様です。対象商品と必要なポイント数はHPで公開されています。

 ただし賃貸住宅の新築で得たポイントは追加工事にしか利用できません。


▼期限や注意点

  • 工事請負契約が令和2年12月15日~令和3年10月31日の間に締結されていること

  • 工事完了前・工事完了後のどちらでもポイントの発行申請は可能(リフォーム工事で完了前申請ができるのは、税込み一千万円以上の工事のみ)

  • 工事完了前・工事完了後のどちらで申請を行うかによって、必要書類やポイント発行のスケジュールが異なる

  • 令和3年10月31日までに工事が完了しない場合は完了前申請を行う

  • 完了後申請の場合、ポイント申請は令和3年10月31日までに行うこと

  • 完了前申請で、追加工事にポイントを使う場合は、追加工事の完了報告を令和4年1月15日までに行うこと

  • ポイントを商品交換に使う場合、交換は令和4年1月15日までに行うこと


 申請要件、手順等の詳細は「グリーン住宅ポイント」のHP(https://greenpt.mlit.go.jp/)をご確認ください。


一級FP技能士 石田夏

閲覧数:1回

Comments


bottom of page