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【空室対策】今後求められる「遮音性」・「断熱性」10代後半~20代以下の若者に顕著!

 最近新たなトレンドになりつつある機能として、「断熱性能」「遮音性能」があります。現場サイドの声として、最近、退去理由に「(隣家の)騒音・生活音」ををあげてくる人が増えている実感があります。

 昔であれば、木造アパート=暑さ寒さは気候次第で、隣や上階の生活音が聞こえてくることは当たり前、納得の上での入居生活であったと思いますが、最近はどうもそうはいかなくなってきている可能性があります。


▼「断熱性」「遮音性」を求める声と背景・理由

 その理由を考えてみると・・・①隣家の生活音が大きくなった?、②住宅の性能が落ちた?、③人の感受性が高まった?、・・・ 少しくらいはその影響もあるかもしれませんが、どれもしっくりきません。そんな折、リクルート住まいカンパニー(東京都中央区)から納得のいくデータが出されました。 そのデータの特徴を見ると、


①改善したい部屋の性能として第1位が「遮音性」、第2位が「断熱性」を望む声が上がっている。

②長期入居に効果がある住宅設備として10位以内に二重サッシや断熱・遮音性能の高い窓などがランクインしている


というものです。

 そして、何より特徴的なのは、その「遮音性」や「断熱性」を求める声は、20代以下の若者に顕著であるという点です。(参考:リクルート住まいカンパニー・「2016年度賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査」)

 当調査レポートではその理由についてもコメントされています。それによると、2000年に住宅性能表示制度が施行された影響で、新築分譲マンションを中心に住環境性能の品質が保たれた建物が普及し、そこで育った若者にとっては、実家と比べて、「遮音性」「断熱性」が劣るようです。

 賃貸住宅で一人暮らしを始めたときに、住環境の悪さに不満を抱えやすい傾向が高いことも一因と言えます。

 近年では、「防音床マット」「遮音ボード」などの対策建材が増えていて、リフォーム時に施工することができます。

 入居者ニーズへの対応と今後の物件の差別化としても、今後有効策になりそうです。


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