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賃貸物件で入居者を離さない!空室を防ぐテナント・リテンションのコツ②

 前回に引き続き「既存入居者に継続して居住してもらうこと」いわゆる「テナント・リテンション」についてご紹介していきます。

新規獲得よりも既存維持の方がコストが抑えられるなど、既存入居者を大切にすることが見直されています。入居者を離さないポイントとしては、次の3つがあげられます。

  1. ハード・ソフトの両面における良好な住環境の整備

  2. 長期入居者に対する優遇

  3. コミュニケーション&コミュニティ形成


▼良好な住環境の整備

 入居者が安心、安全で暮らせるような環境を整えることが重要です。具体的には、入居者が感じている不満を解消していくかがポイントです。

 建物や設備などのハード面をこまめにメンテナンスすることや、ゴミ置き場や駐輪場、エントラン

スなど共用部の清潔を保ち使いやすく改修することなども環境整備の方法のひとつです。

 ほかにも、入居者同士の騒音トラブルの対処など、クレームとなり得る場合の対応も退去を防ぐことにつながります。

 もっと良いのはクレームとなって表面化する前の「サイレントクレーム」をすくい取ることです。わずかな不満も日々大きくなりがちですので退去のきっかけにしな

いことが大切です。


▼長期入居者に対する優遇

 退去や転居を考えるきっかけとなるものに「更新料」があります。更新料の負担が大きいともっと負担の少ない物件に移りたいと思う可能性は少なくありません。ホテルではリピーターには優遇サービスを行うことが多く、賃貸においても契約更新をしてくれた入居者には、更新料を減額していくことやエアコンクリーニングを実施するケースも増えつつあります。

 家賃の滞納もなくクレームもない優良入居者には利益還元してさらなる長期入居につなげることが重要です。


▼コミュニケーション&コミュニティ形成

 クリスマスや週末などにイベントを催し入居者同士のコミュニケーションづくりを促進することも

入居継続の対策のひとつです。

 互いに顔見知りになると住環境への安心や愛着がわいてきます。交流をすることによって入居者同士のトラブル回避にも効果的です。



 住環境が整えられ、入居者に対する優遇もあり、住人同士のコミュニティもある心地よい物件であれば、長く住み続けたいというファンづくりにもつながります。既存の入居者を大切にするテナント・リテンションにぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。

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