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DIY賃貸物件の作り方と注意点!

 近年、DIY賃貸と言った物件が登場し、大手ポータルサイトにも、「カスタマイズ可」「DIY可」といった条件の選択が可能になっています。

 その背景には、賃貸住宅の入居者ニーズが多様化し、「自分好みに部屋を変更したい」といった要望が強まっていることがあります。リクルート住まいカンパニー社の調査によれば、DIY物件の利用意向は46.9%となっていて、年代や性別に関係なく、多くの人が希望しています。


 しかし、これまでの賃貸契約では、契約に原状回復義務があることで、入居者はDIYをすることができませんでした。そこで、入居者が自分らしく暮らすために、自由に室内に手を加えることができ、退去時に原状回復義務を免除する、新しい貸し方と言えます。

DIY賃貸のメリットは、次のような点が挙げられます。

  1. 暮らしに拘りがある入居者が集まりやすくなる

  2. 長く大切に住んでくれる

  3. 築年数が古くても、新たな魅力付けが可能となる

  4. DIY工事は原則入居者負担で行うため、オーナーの工事負担が減る

  5. 入居中の不満が解消され、長期入居に繋がる

 しかしながら、何でもかんでもDIYして良いとしてしまうと、ルールなしのとんでもない室内になってしまうリスクもあり、基本的なルールを決めておくことが賢明です。そのルールとは、例えば、次のようなことです。

  1. DIY可能な範囲を決めておく

  2. DIYする際は、貸主や管理会社への申請、承諾を経て行うこと

  3. 建築基準法、消防法その他安全法規、条例に違反する工事を禁止する

特に、キッチンのある部屋は、内装制限が掛かる場合が多く、その場合は難燃性のある素材を使用しなければならない点は注意が必要です。

 問題少なくDIYを楽しんで頂くためには、キッチンのない居室に制限することも一つか

もしれません。


 DIY賃貸に関しては、国土交通省がH25年に「個人住宅の賃貸流通を促進するための指針(ガイドライン)」を作成し、契約書文例などが公表されていますので、そちらを参考にすると良いでしょう。



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