2025年繁忙期の振り返り
- 賃貸経営TIMES
- 2 日前
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2025年も入退去が盛んになる繁忙期が終わりました。今年の繁忙期がどうだったかの振り返りを行い、今後についても考察していきます。
▼成約賃料の上昇傾向

近年、分譲マンション価格の高騰などを背景に賃貸需要が高まり、それに連動して賃貸住宅の賃料も上昇傾向にあります。この流れは2025年も同様で、全国賃貸住宅新聞社の調査によると、単身向け、ファミリー向け物件ともに成約賃料が増加した企業の割合が4割を超えたというデータがあるほどです。都心を中心とした賃料上昇は、今や全国的なものになっているといえそうです。
▼更新多く、良い物件が不足
進学や就職は例年通りの動きとなり、それに伴う賃貸物件への需要も大きくは変わっていません。加えて、物件に空きが出ることで自主的な住替えも活発になります。
しかし、今年は賃貸借契約を更新する方が多く、条件のよい物件はおろか、駅から徒歩10分、バス・トイレ別といった一般的な物件でも在庫がなく、入居がしづらい状況にありました。
▼利便性よりもコスト重視に
更新率の高さは、物件選びの傾向が変化しつつあることを示しています。これまでは大学や会社に行く際の利便性を重視し、「少し賃料が高くても便利なところに引っ越す」というのが通常でしたが、近年の賃料上昇や引越し費用の上昇を受けて、初期費用や賃料の低さを重視して選ぶ傾向が強まっていると考えられます。
引っ越しをする際は、敷金や礼金などを含めると、引越し費用とは別に賃料の5~6カ月分の初期費用が必要になります。費用負担の大きさから、クレジットカード払いでの支払いが可能な物件や不動産会社を選ぶ人も増えているようです。
これら物価高の影響はすぐには収まらず、来年の繁忙期でも続くと予想されます。
▼外国人入居者の増加
日本人が避けがちで、空室リスクの高いバス・トイレ・洗面台が一体となった3点ユニット物件は、東南アジアを中心とした外国人での成約が増加しています。法人契約で、入居者は外国人というケースが多いようです。外国人が日本に働きに来るケースが増えていて、この傾向は今後も
続く見込みです。
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