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コンセプト賃貸住宅の人気と家賃への反映①

 賃貸住宅といえば、立地条件や設備の充実度が重視される傾向がありますが、近年は住む人の趣味や好みに合う「コンセプト型賃貸住宅」が注目されています。

 今回は、コンセプト型賃貸住宅とはどのようなものか、人気のあるコンセプト型住宅ランキングや特徴的なスタイルの部屋づくり、家賃にどのように反映すればよいかなどについて2回にわたりご紹介します。


▼コンセプト型賃貸住宅とは

 コンセプト型賃貸住宅は、特定のコンセプトをもとにして、間取りや内装・設備を導入した賃貸住宅です。

 特定の趣味嗜好に合ったスタイルを取り入れるため、同じ好みを共有する入居者が集まりやすい傾向があります。

 「コンセプト型」といっても、内装などのデザインを特徴にしたものばかりではありません。ペットとの共生をテーマにしたものや、音楽・映画などオーディオ環境をテーマにしたものなどさまざまなバリエーションがあります。


▼コンセプト賃貸人気ランキング

 LIFULL HOME’Sが調査した「住んでみたいコンセプト賃貸の部屋ランキング」によると、一位は「カフェ風やバー風の内装にこだわったオシャレをテテーマにした部屋で36.9%、次いで「フランス風やカリフォルニア風の海外の住まいをテーマにした部屋」が29.3%と続いています。


▼新しいペット共生型のスタイルも

 ペット可の賃貸住宅は以前から取り組まれているものではありますが、コンセプト型賃貸では、単に「ペット飼育可」というだけではなく、飼い主とペットが快適に暮らせるように設計されています。

 たとえば、お部屋の中は猫が自由に遊べるキャットタワーを設けたり、建具は猫が通り抜けられる猫ドア仕様にしたりしています。

 共有スペースである外部には、ペット専用の足洗い場や、専用のドッグランを設けるなど、賃貸物件の外も内もペットが暮らしやすい仕様を取り入れているのが、コンセプト型賃貸の特徴です。

 一定の趣味嗜好に限定すると、「一般的なユーザーが集まらないのでは?」と感じるかもしれませんが、実際には有効な空室対策のひとつとして機能しています。


 次回は、空室対策としてのメリットや家賃にどのように反映させるかなど実務面に触れていきます。

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