同じような広さや立地でも、物件の仕様や環境により家賃に差が生じます。どんな条件の物件で家賃に差が出てくるのか、今回は「LIFULL HOME‛S」が調査した「差額が大きい条件ランキング」をご紹介します。空室対策や家賃相場の検討にお役立てください。
▼家賃の差額幅トップは「オートロック」
家賃の差額で最も大きかったのは「オートロック設備」です。
オートロックなしとの差額は、1カ月2万6千円で、年間31万2千円にもなります。とはいえ、オートロックを含む防犯対策が整備された物件は人気も高く、単純に差額が生じるから入居者が敬遠するとは限らないでしょう。
▼構造と築年数は差額に影響大
続いて2位は「鉄筋系」構造です。鉄筋系以外の構造物件との差額は、1カ月2万4千円となり、年間28万8千円です。3位には「築5年未満」という築年数での差額がランクインしました。1カ月2万2千円となり、年間26万4千円の差額です。築年数によっても構造と同等の差額が生じていることがわかります。
▼設備の充実度で家賃相場が変わる
4位から9位までは、「独立洗面台」「宅配ボックス」「追い炊き機能」「バス・トイレ別」「コンロ2口」「温水洗浄便座」と設備関係が続いています。1カ月の差額は2万1千円~1万5千円程度まで幅がありますが、年間では20万円以上となり、さらに年数を重ねると大きな差になります。どの設備も物件選びで重視されることが多く、家賃差は許容範囲と考えていると考えられます。
▼南向き・家賃差額はわずか
差額の少ない物件とはどのような条件なのか、結果を見ると最も差額が少ないのが「南向き」か否かという物件です。続いて「フローリング」「駐輪場」という結果となっています。このうち、「南向き」に関しては「南向き以外」の方が家賃が高いというマイナスの差額が生じています。夏場の南向きは室内温度が上昇しやすいため、光熱費が高くなることがデメリットとして捉えられる傾向があるようです。
家賃は立地条件なども関係するため、ここで紹介した結果を参考にしながら、空室対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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