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繁忙期に向けた効果的な空室対策 ①共用部編

 暑さが落ち着き、秋めいてきました。そして年が明けたら1~3月の繁忙期が来ます。

 このコーナーでは、間もなくやってくる繁忙期に向けた効果的な空室対策を「共用部編」「設備編」「条件編」の3回に分けてお届けします。

 初回となる今回は「共用部編」です。共用部は入居者全員が日々使用するエリアであるため、適切な対応を実施することで空室対策や既存入居者の満足度向上・退去抑制につながります。


▼共用部の清掃とLED化

 共用部は入居者全員の利用エリアであるため、入居者個人が清掃を行うことは基本的にありません。

 月に数回のペースで定期清掃を行う清掃だけでなく、雑草や落ち葉を除去するといった季節ごとにしっかりとした清掃を行うことも必要です。繁忙期に向けては、床の高圧洗浄やポリッシャー洗浄を入れると良いでしょう。

 実際にアパートを見てみることで、共用部電灯の電球が切れていないかなどのチェックや、私物やゴミを共用部に置いている入居者がいないかのチェックもできます。さらには、定期的に人が出入りしていることが周りに知られることで、空き巣や自転車の窃盗などへの対策にもつながります。

 管理会社に委託している場合でも、一度入居者目線でオーナー自身がチェックされることをお勧めします。そこで修繕箇所が見つかれば管理会社と協議して繁忙期までに改善しておきましょう。

 共用部に蛍光灯を使っている場合はLED照明に変更することで省エネ、虫対策、寿命が延びるなどのメリットがあり、入居者にも喜ばれます。


▼共用部の設備を充実させる

 空室対策は、室内リフォームだけではありません。近年は共用設備への要望も高まっており、それが他の物件との差別化にもなります。特にニーズが高い共用設備は「宅配BOXの設置」と「防犯カメラの設置」です。

 宅配BOXは屋根のあるエントランスなどに設置する必要がありますが、設置場所が確保できるのであれば入居者募集のアピールポイントになり、入居者満足度も増します。近年「置き配」サービスもありますが、宅配業者によっては実施していなかったり、人の行き来が多いエリアだと盗難の不安があります。宅配BOXがあればどちらの課題も解決できるので、設置を検討する価値は十分にあると言えるでしょう。

 また、防犯カメラは基本的には後付け可能で、大がかりな設置工事なしに取り付けができます。録画内容はインターネットを使って外部でも確認できます。

 アパートで入居者向けに無料Wi-Fiを提供している場合は、同じ会社がオプションで防犯カメラのサービスも実施していることが多く、スムーズに設置してもらえるでしょう。


ぜひ検討してみてください。


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