新型コロナの影響によって自宅での滞在時間が長い生活が続いています。地域によっては、社会人や学生はリモート対応の人も多く、日中でも通信を使った会話や生活音が発生しやすくなっています。
そのため、以前よりも「騒音トラブル」が増えており、トラブル発生時には、大家さんがどのように関わればよいか不安に感じている方もいるかもしれません。
今回は、騒音トラブルについて、物件の基本的な防音対策やトラブル発生時の対応方法などについてご紹介していきます。
▼物件の防音対策について
鉄筋コンクリート造りより木造の物件の方が遮音性は低くなります。
とはいえ、音は壁や床への伝播で伝わるため鉄筋コンクリート造りだからと、安心できるものではありません。
代表的な防音対策としては、「二重サッシにする」「防音仕様の床材にする」「天井、壁下地に防振・防音ボードを使用する」などが挙げられます。退去後にリフォームする際には防音対策も考慮してみてはいかがでしょうか。
▼入居者への事前説明
入居者同士の騒音トラブルを出来るだけ少なくする方法のひとつとして、入居前の「音」に関する事前説明があります。そして、契約時などに注意喚起として生活音について注意文を渡します。
「夜間の大音量のテレビ視聴」「深夜の洗濯機の使用」「深夜のドアの開閉音」などについて入居者が互いに注意し合うという内容です。
最近では、「オンライン飲み会」や「オンラインゲーム」などで夜間に大声を出すケースも報告されていて、新たな注意喚起が必要です。
細かい部分ではありますが、注意喚起の有り無しでトラブルを未然に防ぐ効果が期待できますので、ぜひ実行してみましょう。
▼トラブル発生時の対処法
防音対策をしていたとしても、「音」の感じ方には個人差があります。そのため、入居者からクレームを受ける可能性があります。
大家さんの対処法としては、
騒音のクレームがあることを入居者全員に周知する
クレームの発生元の入居者と話し改善してもらう
クレーム元の入居者に結果を報告する
などになります。
まず、クレームが発生したときは、他の入居者も同じように感じている可能性があるため、入居者全員に対して共有することが大切です。
また、「音」の感じ方には個人差があるため、トラブルの当事者双方に話を聞き、事実関係をしっかりと確認することが大切です。話を聞き対応するだけで感情が穏やかになります。
トラブルの内容によっては、大家さんでは対応しきれない可能性もありますので、管理会社に相談することをおすすめします。
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