株式会社LIFULLは、「LIFULL HOME‘S」に掲載された物件のうち、実際の問合せ数から算出した『2021年 LIFULL HOME’S 住みたい街ランキング」を発表しました。
そのうち、賃貸経営に関わる『借りてみたい街ランキング(首都圏版)』を見ていきます。
▼ランキング
▼“郊外化”傾向が顕著
首都圏「借りて住みたい街」ランキングは、前回から大きくランキングの顔ぶれが変動しました。
前回まで4年連続で1位だった「池袋」に代わって栄冠に輝いた「本厚木」は、前回は4位にランクされており、居住環境と都心方面へのアクセスの良さ、手頃な相場家賃などから、都心・近郊エリアが軒並み順位を下げるなか、トップに躍り出ました。
この“郊外化”については、4位の「八王子」(前回7位)、6位「千葉」(同14位)、9位「柏」(同16位)、13位「船橋」(同21位)と大きくランクアップして上位に登場してきた街が多くあります。
▼背景とポイント
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、三密を避ける「ステイ・ホーム」という新しい生活様式の中で、仕事や学校もテレワークやオンライン授業が定着し、比較的住み替えしやすい賃貸ユーザーは郊外化を選択しているようです。ポイントは、「低家賃」「都内へのアクセスのしやすさ」「ターミナル駅で生活利便性が担保できる」などです。
このコロナの影響による“郊外化”の傾向はコロナ禍での一過性のものなのか、それともこれを契機としてテレワークやオンライン授業が定着し、都心集中が薄らぐなかで賃貸ユーザーのエリア選
択に本格的な変化が生じるのか、今後の動向に注目です。
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