不動産クラファン高利回りで人気 一方で運営会社倒産のケースも
- ジンヤ
- 10月6日
- 読了時間: 2分
1万円程度の少額から始められ、利回りの良さから人気を集めている不動産クラウドファンディング(以下不動産クラファン)。人気の一方で、沖縄県の物件のファンドを運用中だったダイムラー・コーポレーション(横浜市)が倒産したことが話題となりました。今回は、不動産クラファンの概要と、投資時の注意点について紹介します。
▼不動産クラファンの特徴
不動産クラファンは、事業者が投資家を募って資金を集め、それを元手に特定の不動産を購入、その後得られる賃料や売却益を投資金額に応じて出資者に分配する投資サービスで、
次のような特徴があります。
・投資対象は1物件で、物件情報はあらかじめ公開されている。
・1万円程度の少額から投資できる
・投資期間は数ヶ月~10年と幅広く、利回りは2%~10%超。
・複数の投資家と共同で投資するため、個人では購入できない高価格の不動産に投資できる
事業者が不動産を購入した後は、事業者が運用することになるため、いわば「ほったらかし運用」が可能です。これにより、不動産運用に知識のない人でも容易に不動産投資が始められます。
▼不動産クラファン人気の背景
不動産クラファンでは、運用期間が設定されており、その間に不動産は売却され、元本償還されます。また、運営会社自身も不動産購入のために資金を出すことで、運営会社出資分の金額は値下がりしても出資者に補填され、元本割れ時のリスクが軽減できる仕組みが取られているのが一般的です。
少額から参入できる投資のしやすさ、値上がり傾向にある不動産に投資することによる利回りの良さ、そしてある程度のリスクヘッジができている点が不動産クラファンの人気の背景にあります。
▼運用会社選びが重要
運営会社が倒産・破産すれば、投資した金額は戻ってこず、元本割れとなります。また、倒産せずともヤマワケエステート(大阪市)のように償還予定が延期されてしまうケースもあります。不動産クラファンは契約期間があり、中途解約が基本的にできません。投資期間が決められてしまうため、急に現金が必要になった場合などの流動性には難があります。
不動産クラファンでは想定利回り・想定賃料などが公開されていますが、重要なのはその妥当性です。それらについての十分な情報が開示されているかどうか、過去に同程度の規模の物件の運用実績があるかなど、運営会社選びが重要なポイントといえます。

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