コロナ以前の生活が戻りつつある中、街には外国人観光客の姿が増えて、再びオーバーツーリズムの言葉も聞かれるようになりました。観光客が増えたことはもちろんですが、技能実習生や留学生などの増加により、国内で暮らしはじめる外国人も増えています。今回は、外国人が日本で賃貸物件を探すとき、どんな部分を重視するのかについてご紹介していきます。
▼利便性と家賃の安さを重視
外国人が最も重視するポイントとして「利便性」と「家賃の安さ」が挙げられます。利便性では、交通の便や買い物などが便利な首都圏の物件が好まれる傾向です。
ただし、留学生など生活費のほかに学費なども必要になるため、出来るだけ家賃を抑えたいという傾向もあります。初期費用の安さも魅力的に感じられるでしょう。
▽バスルームはシャワーのみ、押し入れよりクローゼット
バスルームがシャワー設備のみでも不便を感じないのは、外国人の生活スタイルの特徴です。浴槽に肩まで浸かるという習慣がない外国人が多いため、物件をシャワールームのみに改修するケースもあります。
収納設備では、押し入れよりもクローゼットタイプが好まれます。日本的な押し入れは湿気などが心配で洋服を収納することに抵抗がある外国人が多いことが挙げられます。
▽家具・家電付き物件を好む
外国人は、留学や転勤などで一定期間で帰国するケースが多いため、家具・家電付き物件を好む傾向があります。短い場合には数ヶ月という短期間になることもあるため、はじめからすぐに生活できる家具が揃っている物件は興味を惹きます。
▽ルームシェア希望者が多い
少しでも家賃を抑えるために、ルームシェアを希望する外国人は多くいます。安い物件を探しても一人暮らしをすると負担も大きいため、3LDKなど広めの物件をシェアハウスとして活用するケースがあります。女性専用にする、大学生のみにするなど限定することでシェアハウスでもトラブルなく入居できている事例があります。
▼国籍別の物件選びの特徴
アジア系の外国人では、家賃が少し高くても一人部屋を希望する傾向があります。また、日当たりを重視し、バス・トイレ別を希望する傾向があります。欧米・オーストラリア人は、部屋の広さや環境を重視します。日本人と比べて大柄な方が多いこともあり、狭いのは敬遠されるようです。
外国がストレスなく暮らせるようなライフスタイルに合う物件づくりがポイントになるでしょう。
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