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業界に激震!「レオパレス」の施工不良問題

▼レオパレスの施工不良問題とは?

 全国展開で賃貸アパートが建築されている「レオパレス21」が設計・施工に問題があるとして、公表されました。

 大手で知名度のある賃貸アパートの不祥事に、注目が集まりました。問題があると判断された賃貸の数は1万1千棟に上り、国交省の発表によると、自治体が建築基準法違反と認定した物件は1,895棟(1月末時点)になります。

 そして、問題のある物件に居住する最大1万4千人の方が3月末までに引越しを求められています。

 そもそも、レオパレスの何か問題なのか、確認していきましょう。


  • 天井、外壁の耐火性能が不十分

1階の天井と2階の床の間となる天井裏に壁がない、又は耐火性能が不十分な施工をしていたという問題です。建築基準法では、耐火基準が定められており、書類上は対応していたものの、現場施工では基準法違反の施工であったと考えられます。

  • 屋根裏の壁に遮音性の低い材料

 集合住宅では、遮音性の確保が大切です。住まいのクオリティを確保するためには、一定の遮音性が求められますが、あえて遮音性が低い素材を使用していたようです。

 この他にも、天井裏の壁にスキマがあったり、施工精度の問題が指摘されています。


▼耐火性能を確保できていない点を重要視

 施工精度は、依頼する工事業者によって左右される部分もありますが、最も問題な点は「耐火性能」で法令違反をしていることです。

 なぜなら、1階と2階の間や、隣家と防火対策が出来ていない場合、どこかの部屋で火災がおきれば、たちまち延焼してしまう恐れがあるからです。

 人命にかかわる重大な問題であり、最優先で対応しなければいけない問題です。


▼レオパレス問題が明るみになったことで・・・

 今回の問題が公になったことで、今までは建築基準法に詳しくなかった大家さんも、具体的に基準法の情報を得ることができた方は多いのではないでしょうか。

これを機会に、保有する物件がどのような仕様になっているか、設計図などで確認してみると良いかもしれません。

 もちろん、設計施工側がきちんと法令を守ることが当然ですが、大手だからと、一方的に任せておくだけではなく、発注者側も建築途中でのチェックやインスペクションなどの検査が必要になってくるのかもしれません。



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