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路線価が2年連続上昇 観光地や繁華街ににぎわい戻る

 国税庁が7月3日に発表した2023年(1月1日時点)の路線価は、全国平均で前年比プラス1.5%となり、2年連続の上昇となりました。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響が弱まり、観光地や繁華街を中心に経済活動が回復しています。

 上昇率は昨年の0.5%から1.0%大きくなっています。


▼都道府県の変動

 47都道府県のうち、価格が上昇したのは25都道府県で、昨年よりも5県多くなっています。今年、路線価の上昇率が全国で最も高かったのは北海道の6.8%でした。北海道は昨年に続き上昇率が1位です。

 一方で、下落したのは前年の27県から20県にとどまりました。下落率が最も高かったのは和歌山県でマイナス1.2%、続いて福井県のマイナス1.0%でした。


▼都道府県庁所在地の最高値

 都道府県庁所在地で、最高路線価が上昇したのは29都市で、前年よりも14都市増えました。下落した都市は、前年よりも12都市少ない4都市で、昨年下落率がマイナス5.8%でトップだった神戸市はプラス2.0%と、上昇に転じています。47地点のうち、路線価が下落から上昇に転じたのは、東京・大阪市・神戸市・金沢市・奈良市・高松市・鹿児島市・那覇市の8地点で、主に観光地の回復が目立ちます。

 都道府県庁所在地のうち、最も上昇率が高かったのは岡山市のプラス9.3%で、札幌市、さいたま市が続いています。

 路線価の全国トップは38年連続で東京都中央区銀座5丁目にある文具店「鳩居堂」前で、1平方メートルあたり4,272万円でした。2年連続で下落していましたが、3年ぶりに上昇しました。

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