新型コロナウィルスと隣り合わせの生活が続く中、入居者ニーズにどのような変化があるのかは興味深いテーマです。
そこでいくつかの調査データを基に、その動向について確認してみたいと思います。
▼都心回避の傾向
新型コロナの影響でテレワークが定着しつつある中、個人や企業が都心から郊外へ移転する動きが注目されています。
フリースタイル(東京都江戸川区)が8月にテレワークで働く人を対象に行った調査によると、6割以上の人が「都心に住む必要性を感じない」と回答しています。
また、LIFULL(ライフル・東京都千代田区)の借りてみたい街ランキングでは、「池袋」「三軒茶屋」の都心エリアが大きく後退し、「千葉」「西川口」などやや郊外寄りの駅名が順位を大きく上げています。
▼郊外移住のメリットと不安
郊外移住に関して調査したクロス・マーケティング(東京都新宿区)のデータによると、郊外や地方に移住することになった場合に期待することを尋ねたところ、最も多かった回答は「物価・家賃が安い(47・4%)」、次いで「自然に親しめる(39・6%)」でした。
一方で、心配なこととしては、「交通機関の利便性が低い(36・8%)」、次いで「買い物の利便性が低い(36・5%)」でした。
これより、家賃の高い都心部からやや離れつつも、都心への移動がし易く、生活利便性の高い地域が好まれる傾向にあることが分かります。
▼部屋に対するニーズの変化
関東または関西に住む人を対象に、和田興産(兵庫県神戸市)が行った「新型コロナウイルスの感染拡大が起きる前と比べ、間取り・住戸内で欲しくなったもの」を調査し、次のようなニーズを公表しています。
WITHコロナで在宅時間が増える中、心地よい住まいへの要求が高まっていると言えます。
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