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【空室対策】~繁忙期が終わって~賃貸の現場から~

更新日:2018年11月1日

毎年1月から3月は賃貸の現場では、【繁忙期】とよばれる一番忙しい時期となります。4月の進学や就職、転勤等があり、早めにいい物件を決めておきたい借主が一斉に来店するからです。

 当然、空室がある大家さんはここで必ず決めたいですし、不動産会社もなんとしても大家さんの為に成約したいと思って一生懸命募集活動をします。

 ただ、残念ながら、繁忙期も物件が決まらなかったという経験があるオーナー様もいらっしゃるのではないでしょうか・・・・・・

 このような残念なことにならない為に必要なのは何でしょうか?

  『人気の設備をつける』

  『賃料を下げる』

  『リフォームをする』

  『初期費用を下げる』

 等々、様々なやり方があると思います。また、地域特性や入居者の年代によってもやり方が変わると思います。


 すべて物件を決めるために必要なことですが、共通して大事なことは

  『繁忙期前の準備』 です。


 例えば、リフォームをする場合、繁忙期に必ず決めるための『準備』とは、繁忙期の前にしなければなりませんから、少なくとも繁忙期が始まる1~2か月前、すなわち前年の11月から12月には室内のリフォームをしておかなければいけないという事になります。

 そうしておかないと、1月から3月にお部屋を決めたい借主が、事前にインターネット等できちんと『準備』されたお部屋を閲覧することができなくなるからです。


 先日、首都圏のとあるエリアで開かれた勉強会に参加してきました。地域の不動産会社と、その不動産会社に賃貸物件を任せている大家さんが、税務や成功事例等の発表を通して意見交換し、お互いが学びを得、信頼を深めるという勉強会でした。

 内容は繁忙期の取り組みとその成功事例で、


◆借主の初期費用は大家さんが負担する

というような成功例が紹介されていました。

 ・・・・初期費用として礼金・敷金はなし、仲介手数料・保証料等も大家さんが負担するという、一見するとショッキングな内容『約4ヶ月~6ヶ月分の賃料分相当額を大家さんが負担・・』でしたが、よく考えてみると、『もし、今回の繁忙期でお部屋が埋まらず1年空いてしまったら』という事を考えたら、最悪の場合12ヶ月分の賃料が、入らなくなる訳です。


 賃貸の募集条件は大家さんが最終的に決めることですから、これを納得し、自分が負け組に入らない為の『準備』として決断した大家さんは、きちんと先を見据えた『勝ち組』の大家さんであり、素晴らしいと感じました。



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