本屋さんに行くと沢山の本が並んでいます。その中でPOPが付いている本は売れ行きが良いそうです。POPは迷うお客さんの背中を押す効果があります。POPを見る事で本は著者あるいは店員の想いが伝わる良い仕組みです。
賃貸住宅でもPOPを活用すると効果があります。不動産会社の営業マンは中には一人当たり300件とか沢山の物件を担当していると言われます。ですから全ての物件に熟知している訳ではありません。従って、 営業マンが物件をお客さんに案内してもその部屋の良さを必ずしも伝えられていない場合があります。
そこで、POPの活用です。POPはオーナーに代わって部屋の長所をお客様に伝えてくれます。このように有効なPOPですが、だからといってやみくもに貼っても効果は薄くなります。
多すぎるPOPは内見者に煩雑な印象を与えてしまい逆効果です。やはり数を絞って有効な使い方をしましょう。次に、避けたいPOP、貼りたいPOPをご紹介します。
▼避けたいPOP
・POPがなくてもわかるもの
簡単にいうと目で見て判断できるものは意味がありません。エアコンにエアコンですというPOPを貼ってもお客さんはみればわかることなのでインパクト感じません。この場合は、新品であるとか省エネエアコンであるとかを表示すると良いでしょう。
・見えないところに貼るPOP
浴室乾燥機などは天井にあってそこに貼っても目につきません。この場合は浴室の扉に貼り、誰もが目に入る様にしましょう。
▼貼りたいPOP
・差別化できる設備など
追い炊き機能付きの浴室とか、省エネエアコンであるなど差別化できる設備で、説明がないと気づきにくいものにPOPを貼りましょう。
・日当たりや周辺環境
例えば晴れた日に窓から富士山が見える場合、窓に『晴れた日は富士山がきれいです』とPOPで
知らせれば効果的です。仮にその日が曇りでも内見者はきっと好感を持っていただけます。他に『隣の公園の桜がきれい』とかあればそれもPOPで知らせましょう。
▼何も特徴がない場合は
これと言った特徴がない部屋でも諦める事はありません。その場合は、他の物件にない設備などを設置しましょう。TVモニター付きインターフォン、室内物干し、シングルレバーなど。
このようなPOPは自分の部屋の良さを一番知っているオーナーがやった方が良いでしょう。面倒と思われるかも知れませんが、オーナー自身が行動することが大事です。オーナーが動けば不動産会社も募集に力を入れてくれるようになります。
不動産オーナー 加藤茂助
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