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ローン金利の基本「金利の仕組みと借入限度額」

▼ローン金利の仕組み

 ローン金利は利息制限法によって、上限が決められています。元本が10万円未満であれば年20%、10万円~100万円未満であれば年18%、100万円以上であれば年15%が上限になります。上限金利を超える契約をすると、超過分の金利は無効となり行政処分の対象にもなりえます。

 また出資法では年20%を超える貸付けを業として行った場合の刑事罰についても定められています。このことからローン金利は、借入額に応じて年15%~20%以下で設定されます。

 実際に、某大手銀行の今年5月現在のカードローンの金利を確認してみましょう。右図のように設定されています。

  もっとも高い区分は「100万円以下」の年12%~14.5%であり、上限内であることが確認できます。

 ローン金利の詳細な設定は金融機関やローンの種類によって異なりますが、仮に同じローンを別の人が申し込んだとして、適用される金利が同じになるとは限りません。ローン金利は、借りる人の信用力や担保の有無によって変わるからです。

 信用力は、その人の年収、勤務先、勤続年数、借入の実績などの要素から審査が行われます。また、有担保のローンであれば、担保である不動産などの財産価値も審査の対象になりますので、無担保でローンを組むよりも低い金利が適用されることが一般的です。




▼ローンの借入限度額

 ローンは申し込んだ金額を必ず借りられるものでは限りません。借入限度額もまた、借りる人の信用力や担保の有無によって変化します。  

 また、借入限度額には貸金業法による「総量規制」もあります。クレジットカード会社のキャッシングなど、貸金業者によるローンは「年収の3分の1」が借入限度額になるという規制です。例えば、年収300万円の方が貸金業者から借入れできる限度額は、100万円になります。複数の貸金業者から借入をする場合は、その方の借入の総額が100万円を超えないように規制されます。


一方で、不動産担保ローンや自動車ローンなどは、総量規制の対象から除外されています。金融機関によるローンも対象外です。住宅ローンであれば年収の5倍程度、不動産投資ローンなら年収の10倍程度が借入限度額のごく一般的な目安となります。


 一級FP技能士 石田夏

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