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公示地価が3年連続上昇 前年比の上昇率はバブル期以来の2%超に

 国土交通省が3月26日に発表した公示地価(1月1日時点)によると、全国の住宅地・商業地・などを含む全用途で、公示地価の平均が前年比で2.3%上昇し、3年連続の上昇となりました。

 伸び率が2%を超えるのは、バブル期の1991年に記録した11.3%以来、33年ぶりです。


▼住宅地は29都道府県がプラス

 都道府県別では変動率がプラスだったのが29と、昨年の24から増加しています。昨年に引き続き、北海道で地価の上昇が著しく、全国の住宅地の上昇率トップ10のうち7か所を北海道が占め、住宅地における地価の上昇率が全国平均が2.0%であるなか、北海道は4.4%でした。

 東京・大阪・名古屋の三大都市圏では全用途平均は前年比で3.5%上昇し3年連続の上昇となりました。住宅地でも2.8%上昇しています。住宅地においては昨年の上昇率が0.7%だった大阪圏が1.5%、東京圏では3.4%、名古屋圏では2.8%でした。

 地方圏のうち、札幌市・仙台市・広島市・福岡市の地方四市では全用途平均は前年比7.7%上昇、住宅地は前年比7.0%の上昇でした。地方四市は、三大都市圏を超える大幅な上昇を達成しています。地方四市のうち、特に住宅地の上昇率が高いのは福岡市の9.6%、続いて札幌市の8.4%です。


▼商業地はプラスが29都道府県に増加

 都道府県別では変動率がプラスたっだのが29で、前年の24から増加しました。商業地は全国平均で公示地価が3.1%上昇しており、その背景には都市部を中心とした店舗需要の回復、観光地や繁華街におけるインバウンドの回復、各地域の再開発事業の進展などが挙げられます。

 上昇率全国1位は、2月に世界最大級の半導体メーカー台湾積体電路製造(TSMC)が開業した、熊本工場から近い菊池郡大津町の33.2%で、2位は菊池郡菊陽町の30.8%でした。

 全国の商業地の上昇率トップ10のうち5か所を北海道が占めており、商業地における地価上昇率の全国平均が3.1%であるなか、北海道は5.1%でした。


 一方で変動率がマイナスだったのは、住宅地は17県、商業地は15県でした。全国的に地価は上昇傾向にあり、変動率がマイナスの県は減ってきています。

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