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繁忙期に向けた空室対策の備え①「ターゲット偏」

 今年もあとわずかになりました。毎年年末から春先にかけては繁忙期になってきます。分かっていながらも、何も空室対策ができずに繁忙期を向かえているオーナー様もいらっしゃるのではないでしょうか。今年は早めに空室対策を検討し、準備を整えておきたいですね。

 そこで、今月から、空室対策をシリーズでご紹介していきます。今月は「ターゲット偏」として、近年増えている外国人需要や高齢者、ペット飼育の対応などです。


▼ターゲットを決めることの重要性

 空室対策を考える上で、どのようなターゲットに向けて行うかは、重要なポイントです。

 学生が多いエリアなら駐輪場エリアを充実させることや、インターネットを高速サービスが可能なものにするなど、学生から興味を持ってもらえる対策が望ましいでしょう。目的をはっきりさせることで、より効果的な対策が可能になります。


▼外国人OKの物件

 近年は、様々な業界で外国人を採用する企業が増え、賃貸物件の需要が増加しています。外国人入居者への空室対策を考えていきましょう。

 外国人を受け入れるには、他の入居者への配慮も大切です。ゴミ出しや駐輪場の利用の仕方などのルールを順守してもらえるように契約時に外国語で説明したり、現地に外国語で掲示すると、効果的です。

 またスーパーや病院、銀行などの主要施設が外国語で記された地域マップを提供すると喜ばれます。

 管理会社が外国語で対応できるなども重要です。


▼高齢者OKの物件

 日本人の平均寿命が延び、高齢者の賃貸需要は年々増加しています。高齢者は最新の設備を必要とせず、築年数も問題になりません。

落着いた環境や買い物がしやすい立地、バリアフリーや広めの居室などが好まれまています。

 改修工事には、国交省の「セーフティネット住宅改修事業」で補助金がでる制度があります(条件・時期あり)。


▼ペット可物件

 ペット可の物件の人気は変わらず高いものがあります。ただし年々対応物件が増えていることから、物件に付加価値を付けることをおススメします。

 例えば、エントランスにペット用の足洗い場を設ける、室内の内装を防臭加工のものに変える、床を傷が付きにくい素材にすることなどです。最近はブームもあり、“猫”可物件のニーズが高まっています。

 ただし、ペット可の物件に変える際には、他の入居者の承諾を得る必要があります。


 空室対策は、目的となるターゲット層によって様々です。不特定多数の入居者に向けてなんとなく対策するよりも、ターゲット層を決めて、より効果的な対策ができるようにしていきたいですね。



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