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繁忙期に向けた空室対策の備え③ 「家賃、初期費用設定偏」

 繁忙期、期待通りの反響や内見は入っていますでしょうか?

今回は「家賃、初期費用偏」として、金銭に関わる空室対策を中心についてご紹介します。


▼家賃が上がっても欲しい設備

 昨今、賃貸物件の供給が需要を上回り、入居者が物件を選べるようになっています。その中で、希望するエリアで家賃が相場以下でお得感があることが重視されるようになってきました。

 しかし、一方で家賃が上がっても、設備の充実度を選択するケースも増えています。『2017年度賃貸契約者動向調査』によると、家賃が上がっても欲しい設備の第1位は「追い焚き機能付きの風呂」で、家賃上昇許容額が最も高い設備は「エアコン」の1800円になっています。



 また、設置満足度の高い設備のTOP5は、次のようになっています。

 入居者が単身かファミリーかで順位に若干の違いはありますが、設備の充実と家賃のバランスをライバル物件と比較しながら適切に設定していくことが早く入居者が決めるポイントと言えます。








▼フリーレントで即決を図る

 入居初期の数カ月の家賃を無料にするフリーレントは、入居者にとっては初期費用の削減を図る効果的な選択肢です。

 一方で、大家さん側では、フリーレントを付けて物件の決断のハードルを下げて早めに契約日を設定できる効果が期待できます。

 繁忙期に物件を探す人は、引っ越しまでの日程がタイトな場合が多く、物件の内覧から契約までスムーズに運べることが、ライバル物件との競争に勝ち抜く重要なポイントになります。


▼敷・礼金見直しと特典を用意

 入居者が物件を検討するとき、初期費用の総額は最も敏感な検討材料になります。

 月額家賃がライバル物件より下回っていても、敷金や礼金を加えた初期費用の総額で上回ってしまうと、そこで候補から外されてしまうことがあります。

 最近の問合せでも特に初期費用を聞かれることが増えていますので、敷金や礼金を抑えることは重要なポイントです。さらに、更新料や駐車料の割引などの特典を付ける方法もおすすめです。


 入居時の初期費用は、家賃以上に注視されている傾向があります。周辺のライバル物件と比較しながら有利に決められるようにしていきたいですね。

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