賃貸物件においてリフォームは、入居率にかかわる重要な要素でもあり、長期的に維持していくための重要な手段でもあります。
ただし、闇雲にリフォームを行うと費用負担が増し、リフォームが遅れると入居率に影響し、余分に費用が発生するなど、そのタイミングと中身が重要です。
▼リフォームのタイミング
「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」（国税庁）を見ると、建物の耐用年数が分かります。
次の表は、建物の性能が落ち価値が減少していく期間を表したもので、いわゆる「使用可能な期間」のことです。
定期的に点検やメンテナンスを行い、小さな劣化部分から補修を行うことで劣化の進行を抑え、実際の使用年数を延ばせ、トータルの費用を抑えられるケースが多くあります。
例えば、次のようなものです。
・外装クラックの補修
・排水管や共用部の高圧洗浄
・エアコンクリーニング
・定期清掃
高圧洗浄であれば、費用は１室５千円位～、エアコンクリーニングであれば１台１万円位～です。
リフォームは賃貸経営上、大きな支出であるため、空室が多い時は入居者に目の付く場所を優先し、入居状況が良い時はそれ以外の箇所を行うなどが良いでしょう。
▼リフォームを実施すべき
箇所と相場
①優先すべきは「入居促進につながる費用対効果が高い場所」
空室改善のためにも、印象アップが図れる場所と入居者の生活利便性が高まる場所を優先的にリフォームしていくことが求められます。
例えば、写真映えのするアクセントクロス、フローリングの張替えなどは費用対効果の高い場所になります。
他にもキッチンや洗面台、浴室などの水回りは重視される箇所ですので、色あせや傷などが目立つようになれば交換することをお勧めします。
②箇所別リフォームの費用相場
次に1Ｒアパートのリフォーム金額の目安を示します。メーカーやグレードによって差がありますが目安にして頂ければ幸いです。
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